ヒトTIF1γ蛋白を完全アジュバントとともにマウスに免疫することにより、C56BL/6野生型マウスにおいて抗TIF1γ抗体が産生されることが確認され、また抗原特異的T細胞も誘導されることが確認された。筋炎は、野生型マウスにおいて誘導されることが組織学的に確認された。筋力低下や皮膚炎等の症状は出現しなかった。筋炎が誘導されたマウスからのT細胞の移入によって、ナイーブマウスに筋炎が惹起されることが確認された。免疫マウスからの精製IgGの移入によっては、筋炎は惹起されなかった。しかしながら、CD19が欠損したマウスにおいては、筋炎は惹起されず、B細胞も何らかの役割をもっていることが示唆された。
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