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2018 年度 研究成果報告書

神経系腫瘍幹細胞を標的とした重粒子線と抗VEGF抗体併用の有効性

研究課題

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研究課題/領域番号 15H04909
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

長谷川 正俊  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50251111)

研究分担者 下田 絵美子  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (00596950)
大野 達也  群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 教授 (10344061)
若月 優  自治医科大学, 医学部, 教授 (40399449)
若井 展英  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (50745338)
八巻 香織  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (50789881)
三浦 幸子  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (60597095)
井上 和也  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (20596952)
研究協力者 森 英一朗  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード神経系腫瘍 / 幹細胞 / CD133 / Nestin / 抗VEGF抗体 / 重粒子線
研究成果の概要

難治性神経系腫瘍に対する放射線,特に重粒子線,抗VEGF抗体の抗腫瘍効果,併用効果について幹細胞を含めて検討を行った.in vitroのグリオーマ細胞からのVEGF分泌は照射後の残存細胞でも同様で,抗VEGF抗体による細胞生存率への有意な影響も認めなかった.in vivoの上衣芽腫では抗VEGF抗体単独投与による有意な増殖遅延は認めなかったが,炭素線では増殖遅延を認めた.対照群は小型のCD133弱陽性,Nestin陽性の細胞が主体だったが,縮小した腫瘍では,大型のCD133強陽性,Nestin強陽性の細胞の残存を認めた.抗VEGF抗体と炭素線の併用効果についてはさらに詳細な検討が必要であった.

自由記述の分野

放射線医学、放射線腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

悪性の神経系脳腫瘍の治療抵抗性を再確認した上で、最近注目されている高LETの重粒子線(炭素イオン線)治療、分子標的治療のひとつである抗VEGF抗体(ベバシズマブ)、そしてこれらの併用療法について、その有用性を培養細胞レベルとマウスの組織レベルで検討したが、現状の臨床とほぼ同様の結果で、併用療法の有意な有用性を明確にすることはできなかった。神経系腫瘍幹細胞の関与とそれを標的とした治療の有用性についても検討したが、臨床における有用性を積極的に示唆することまではできず、この難治性腫瘍に対する研究と対策の更なる促進が必要なことが示された。

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公開日: 2020-03-30  

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