研究課題
基盤研究(B)
本研究では末梢循環障害による難治性皮膚潰瘍に対して、成長因子を分泌する末梢血単核球とコラーゲンを分泌する線維芽細胞シートを共培養して作製した細胞混合シートの移植法を開発したものである。この細胞混合シートは、末梢血単核球が分泌する成長因子が線維芽細胞に作用することで、線維芽細胞が分泌するVEGFの産生量が飛躍的に上昇し、皮膚潰瘍の早期の創傷治癒を促すことが示唆された。また、皮膚全層欠損に移植された細胞混合シートは皮膚全層欠損が治癒した組織には残存しないことが確認されている。本研究において、この細胞混合シート移植治療は、難治性皮膚潰瘍に対する新しい治療法となる可能性を有していることが示唆された。
再生医療、心臓血管外科学