骨折を生じると労働生産性が長期にわたり低下し、時に高額な医療費も必要となるため社会的逸失利益が大きいが、関節リウマチ(RA)患者は一般よりもそのリスクがさらに高いとされている。研究期間にわたり、骨折調査を含むRAコホート研究を継続し、骨折データを収集するとともに、遺伝子関連解析だけでなく、転倒に寄与する因子を解析するために筋力や運動機能の解析や骨折に寄与する身体機能評価の解析や骨折治療に対する臨床研究も推進し、一定の成果を得た。今後RA患者における骨折に関して、遺伝子解析、運動機能解析、関節破壊との関連などさらなる研究を推進していきたいと考えている。
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