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2017 年度 実績報告書

熱帯モンスーン大河川の氾濫原干拓が周辺環境に及ぼす影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 15H05218
研究機関東北大学

研究代表者

風間 聡  東北大学, 工学研究科, 教授 (50272018)

研究分担者 飯田 俊彰  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30193139)
久保 成隆  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40134506)
小森 大輔  東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (50622627)
増本 隆夫  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 研究領域長 (80165729)
吉田 武郎  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 主任研究員 (80414449)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード氾濫原 / 干拓 / 水質 / 洪水 / 肥沃化
研究実績の概要

カンボジアでは急激な人口の増加により持続可能な農業が必要とされており,昨年度の報告において栄養塩輸送モデルを用いた氾濫原生産量に寄与する栄養塩分布の評価を行った.しかし,このモデルの面的検証が十分でないため,衛星画像による広域情報を利用し,モデル検証を行った.植物の生育に影響を与える栄養塩のうち本対象領域の制限因子がリンであることからリンを対象とした.まず,衛星画像からクロロフィルa濃度を求め,全リンの濃度を推測する.用いた衛星画像はLandsat-8/OLIの9月のデータを用いた.空間解像度は30m,観測幅185kmであり,433nmから2300nmの間で7つのバンドを持ち,各波長の光の反射率をDN値として測定する.現地観測によって得た14ヶ所の氾濫水のクロロフィルa濃度を目的変数,同地点におけるLandsatデータの7種類のDN値を説明変数として偏最小2乗回帰分析を行い,回帰式を作成した.これまでにもクロロフィルa濃度と全リン濃度の関係の評価が行われてきた.現地観測で得られた全リンとクロロフィルaの濃度から偏最小二乗回帰分析によってのクロロフィルの推定式を求めた.潜在変数が3のとき,最もクロスバリデーションのRMSE値が小さくなった.この関係式を用いてクロロフィルaの濃度を推定した.次にクロロフィルa濃度の常用対数と全リン濃度の常用対数は直線関係にあることが知られている.これまで様々な研究によって同様の関係式が成り立つ.その中で最も相関係数の高かったDillonによる式によって全リンの濃度を推定した.この推定では濃度の低い地点で数値にばらつきが見られたが,衛星画像から作成した全リンの濃度分布図を得ることができた.水域の端部や都市域であるプノンペンの周辺で全リン濃度の高い場所が見られた.氾濫端部では数値モデルとの誤差が大きく,負荷原単位の修正が必要であることが理解された.

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Modification of DWCM-AgWU model applied to a paddy-dominant basin with large dams2017

    • 著者名/発表者名
      Jutithep Vongphet, Takao Masumoto, Hiroki Minakawa, Ryoji Kudo
    • 雑誌名

      Irrigation and Drainage

      巻: 66 ページ: 60-70

    • DOI

      10.1002/ird.2013

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] メコン河氾濫原における衛星画像を用いた栄養塩分布の推定2018

    • 著者名/発表者名
      山田慶太郎,風間聡
    • 学会等名
      土木学会東北支部技術研究発表会
  • [学会発表] 自然環境適応型灌漑の実態分析~カンボジアのメコン川氾濫原を対象として~2017

    • 著者名/発表者名
      池園京佳,久保成隆,飯田俊彰,木村匡
    • 学会等名
      農業農村工学会講演会

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公開日: 2018-12-17  

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