Hes1短周期生物時計の動的応答特性を明らかにするために、光応答機能を遺伝子導入したC2C12細胞に光摂動を与え、タイムラプスイメージングによって1細胞応答を定量計測した。その結果、受信機能に関しては、Hes1の遺伝子発現リズムが様々な周期(1.8から5.5時間)の外部刺激に応答・同期できること、特にHes1リズムの自然周期(約2.6時間)に近い周期の外部刺激で最も効率的に同期できることが分かった。また、1細胞解析から、位相応答曲線を可視化することに成功し、動的応答特性を確率的位相モデルを使ったシミュレーションによって再現できた。さらに人工遺伝子回路による振動発振にも成功した。
|