脳卒中リハビリテーションにおけるロボットや脳刺激法などに関するエビデンスを構築した.(1)筋電気刺激を併用した上肢ロボットリハは運動麻痺をより改善させ,肩のActive ROMを増加させた.(2)感覚障害はロボットリハの効果を低減させる要因のひとつであった.(3)左頭頂葉下部,後部側頭葉への陽極・経頭蓋電流刺激により脳卒中後の音声言語記憶が改善され得た.さらに,(4)被殻出血患者を対象とした後方視的検討により,内包後脚の損傷やRaven's Colored Progressive Matrices testによる認知機能評価が運動麻痺や日常生活活動の帰結予測に有用であることが明らかとなった.
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