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2018 年度 研究成果報告書

新型大気蛍光望遠鏡による極高エネルギー宇宙線観測手法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 15H05443
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関京都大学 (2018)
東京大学 (2015-2017)

研究代表者

藤井 俊博  京都大学, 白眉センター, 特定助教 (50706877)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード宇宙線 / 極高エネルギー / 空気シャワー / 大気蛍光 / テレスコープアレイ実験 / FAST実験
研究成果の概要

次世代の宇宙線観測実験を目指した開発研究として、直径1.6 m の複合鏡と4本の大口径光電子増倍管(直径20 cm)からなる低コスト型の新型大気蛍光望遠鏡を製作した。この望遠鏡を、米国ユタ州で稼働中の宇宙線観測実験であるテレスコープアレイ実験サイトに3基設置し、日本からの遠隔操作によって到来する極高エネルギー宇宙線の2年間の定常観測を実施した。得られた測定データの解析により、テレスコープアレイ実験の大気蛍光望遠鏡と新型大気蛍光望遠鏡の両方で同時観測された宇宙線事象や紫外線レーザー光源を使って、新型大気蛍光望遠鏡が宇宙線を捉える性能を持つことを明らかにした。

自由記述の分野

宇宙線観測

研究成果の学術的意義や社会的意義

極高エネルギー宇宙線は宇宙空間で最も高いエネルギーを有する宇宙線であり、その起源には宇宙空間における極限物理現象が深く関連していると推測されているが、その起源および加速機構は全く明らかになっていない。本研究では、極高エネルギー宇宙線への感度を10倍に増やすため、極高エネルギー宇宙線観測に特化し、必要最低限な機能のみを実装した低コスト型の新型大気蛍光望遠鏡を開発している。将来計画では、この低コスト型の望遠鏡を広範囲に展開することで極高エネルギー宇宙線の年間観測事象数を10倍に増やし、宇宙空間最大の加速機構の解明を目指す。

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公開日: 2020-03-30  

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