本研究は、直接検出実験による暗黒物質を目的として、特に、超微粒子原子核乾板による方向感度を持った暗黒物質探索を可能にする技術開発と実験の推進を行うものである。 本課題において、それまでに構築した実験基盤をもとに、デバイスの実用化とその理解を進め、低ノイズのデバイス開発とその実用化、さらに、内部に含まれる放射性同位体量の定量的理解とその除去手法に関する研究を行った。また、実際の事象解析のためのシステム開発を行い、サブミクロン事象選別可能な自動解析システム、および、局在表面プラズモン共鳴現象を用いた新たな超解像システムの開発・実装を行い、これらを用いたテスト実験をグランサッソ研究所にて遂行した。
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