研究課題
脈動オーロラの変動現象の謎を解明するために、「あらせ」衛星、地上観測、ロケット実験、シミュレーションの4つのチームによって研究を進めた。世界的に認めユニークな高速光学観測ネットワークを北米・北欧に構築・運用するとともに、2度の観測ロケット実験観測を実施した。観測およびモデルによって、脈動オーロラの主脈動および高速変調の起源がコーラス波動の持つバーストおよび周波数変調構造であることを提唱し、「あらせ」衛星と地上との連携観測によって世界で初めて観測的に実証した。また、脈動オーロラ降下電子と相対論的電子バーストの起源が同じものであるという理論を提唱し、地上観測と低高度衛星との同時観測から実証するとともに、本グループが主導した観測ロケット実験においても、脈動オーロラに伴う相対論的電子の降りこみを同定した。さらに、脈動オーロラに伴う相対論的電子降り込みが中間圏オゾンを破壊することや、脈動オーロラの過剰な減光などの発見があり、多くの成果が得られた。本研究グループの一連の成果は、国内外での学会での発表に加え、国際学術誌に論文として報告された。また、複数の報道発表としても紹介された。なお、観測から得られたデータは、大規模データベースにアーカイブを行い、デジタル識別子(DOI)の付与やファイルフォーマットの標準化等を行って公開を行い、広く世界の研究者に活用されており、本研究の成果は国際的なオーロラ研究の推進にも貢献している。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (17件) (うち国際共著 13件、 査読あり 17件、 オープンアクセス 17件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
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