研究代表者による先行研究では,量子誤り訂正符号の代表的クラスであるスタビライザー符号を巧みに利用することで,フォールトトレランスの負担を軽くすることが出来ると示されていたが,本研究では,このスタビライザー符号を利用した擬似フォールトトレランスが,干渉する量子ビット数を,古典符号理論においては low-density parity-check(LDPC,疎密度検査行列)符号と称される程度にまで,少なく抑えられることを発見した.また,この研究の流れを汲んだ古典符号理論及び組合せ論の研究課題をも新たに提起することとなった.
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