研究課題/領域番号 |
15H06290
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
玉木 朋子 三重大学, 医学部, 助教 (60755768)
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研究期間 (年度) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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キーワード | 看護学 |
研究実績の概要 |
本申請課題では研究期間中に、看護学生の終末期看護に関する臨床的技能、知識、自信の獲得につながるEnd of life (EOL)看護シミュレーションシナリオを開発し、評価することである。初年度にあたる平成27年度は、まず倫理委員会への申請をおこない、審査を経て承認を受けた。その後①看護シミュレーション教育に関する調査を行い、②EOL看護シミュレーションシナリオの開発を行い、学生に対してパイロット調査を実施した。 ①看護シミュレーション教育に関する調査 研究協力者とともに関連学会に参加し、看護シミュレーション教育に関する情報収集を行うとともに、適宜勉強会を開催しながら国内で発表された文献のレビューを行った。シミュレーションの専門家が主催しているセミナーに参加し、実際にシミュレーションがどのように行われてるのか調査した。 ②EOL看護シミュレーションシナリオの開発 シミュレーションに使用する事例の作成にあたり、専門看護師、緩和ケアの専門家、豊富な臨床経験のある看護師、看護教員からヒアリングを行い、事例の修正と発展をおこなった。事例完成後はシミュレーション教育の専門家から複数回の個別指導をうけ、シミュレーションのタイムラインの設定やデブリーフィングの実施方法の具体化を行った。 シナリオ完成後、看護学生に協力を募り、パイロットスタディーを実施した。パイロットでは質問紙にかかる時間、OSCEやシミュレーションにかかる時間の確認や物品の配置などの最終調整を行った。3月にシミュレーションの実施を行い、各種質問紙によるデータ収集とOSCEによる評価を完了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、1年目で看護シミュレーション教育に関する文献のレビューや調査を行い、EOLシナリオの開発を行うことができた。文献レビューに関しては学会発表も行った。シナリオの開発にあたり、多くの専門家からのアドバイスを取り入れることで、実際に遭遇しやすく、矛盾のないシナリオの完成につながった。また、訓練された模擬患者からの協力を得てシミュレーションを行えたことで、臨場感のある実施につながった。作成したシミュレーションシナリオを、実際に看護学生に対して無作為化比較試験で評価するところまで終了しており、全体の研究経過としてはおおむね順調に進展していると考える。 最終年度は、下記の欄に述べる推進方策をとり、得られたデータの解析と分析を進め、国内外の学会や学術論文に取りまとめて成果発表を行っていく。
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進方策は得られたデータの解析を行い量的に評価するとともに、研究協力者とともに学生が記載した振り返り用紙を質的に分析していく。平成28年度は研究成果を国内外の学会等で発表していく予定である。また、学術論文にとりまとめて国内外に研究成果を発信していく予定である。
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