量的TCR数を調節する方法として、抗CD3F(ab')2抗体をマウスに投与したところ、一時的にTCRの蛍光強度が約20%程度減弱することが確認された。抗体投与下でNP-CGGで抗体産生反応を惹起したところ、胚中心B細胞数の有意な減少を認めたが、濾胞性ヘルパーT細胞(Tfh)数には、有意な減少が認められなかった。また、抗体投与によってCD69陽性細胞の割合もやや増加していたが、同時に制御性T細胞(Treg)数の著明な増加が認められることを見出した。抗体産生反応の減少が、直接Tfh抑制に働いたのか、Treg増強作用を介したものであるのかに関し、現在も検討を進めているところである。
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