本研究の目的は、IFN-gamma誘導性GTPaseの一種であるGbpの結合分子を探索し、その機能解析を足掛かりにIFN-gamma誘導性GTPaseの細胞内動態の制御機構の解明を試みること、さらに細胞内に侵入した口腔細菌とIFN-gammaを介した宿主防御を検討することにより、歯周疾患の進行・遷延化メカニズムを明らかにすることである。結果として、Gbp2と結合してその機能を負に制御する新規分子としてRabGDI-alpha を同定することができた。また、IFN-gammaが細胞内侵入した口腔細菌の排除とそれに続く炎症性サイトカインの産生に関与していることが示唆された。
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