研究成果の概要 |
PRIPは、Ins(1,4,5)P3結合性タンパク質として発見された分子である。本研究において、PRIPノックアウト(Prip-KO)マウスを用いてエネルギー消費メカニズムの解明を行った。Prip-KOマウスでは野生型マウスに比べて個体レベルのエネルギー代謝の亢進が起きていることが明らかとなった。またPRIP遺伝子を欠損させることで褐色脂肪細胞の非ふるえ熱産生の亢進のみならず、白色脂肪組織から分化するベージュ細胞でのエネルギー消費が亢進することが明らかとなった。よって、本実験からPRIPが生体のエネルギー代謝に関わる新しい調節分子であることが分かった。
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