クラミジア慢性感染症の原因の一つとしてaberrant body(AB)への移行が考えられる。本菌はペニシリンやIFN-γの曝露等によりABへ変化するが、これについては不明な点が多い。本研究では、ペニシリン誘導性AB感染細胞は通常のクラミジア感染細胞に比べてリソソームマーカーの発現が高いことや、IFN-γ誘導性ABや通常のクラミジアよりペニシリン誘導性ABの方が細胞内生存性が低い傾向にあることを明らかにした。また、クラミジアIII型分泌装置のエフェクター蛋白質と推定されるCT228、CT232、CT365、CT849はペニシリンによってABに変化すると発現が低下または上昇することがわかった。
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