代表的な成果として,以下のものを得た. (1) 有界多角形領域の直径と半径を計算する効率的アルゴリズムを開発した.特に,マンハッタン距離を採用した際,有界多角形領域の直径と半径が多項式時間で計算できると判明した.(2) グラフを2次元平面上に辺交差なく直線分を用いて埋め込む際に,辺長を事前にどの程度指定できるか考察した.(3) グラフを2次元平面上に描くとき,辺交差のパターンや使う曲線の種類を制限することがどのような場合に可能であるか考察を行った.(4) センサネットワークをモデル化する際によく用いられる単位円グラフという幾何構造に対して,既存研究の欠点を補うような再帰分割データ構造を考案した.
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