代数問題において、多項式や方程式の係数が誤差を含むと問題が無意味となることがある。そういった場合に係数を摂動した際の影響を調べ、「最近接問題」という概念を利用して意味のある問題を設定し、その問題を効率的に解くアルゴリズムを、主に代数方程式に関する問題に対して構築した。また、構築したアルゴリズムを、信頼性を損うことなく効率化する安定化手法の利用法について研究した。主な成果は以下である。(1)与えられた代数方程式から一番近く、指定された解を持つ代数方程式を構成するアルゴリズム、(2)値が誤差を含む場合の多項式補間アルゴリズム、(3)安定化手法の有効性の検証および新しい利用法。
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