ハッシュ連鎖は、効率よく一定数の認証値を計算できることから、特に、IoT環境等における軽量認証技術として重要である。本課題では、ハッシュ連鎖の柔軟な構成法およびそれを応用した軽量認証法について研究開発を行った。我々の提案手法は、暗号プリミティブとしてハッシュ関数のみ使用しており、さらに、任意のユーザ同士で、通信することなく鍵共有・認証できるという利点を持つ。また、我々が提案している OWCN(One-Way Cross Networks) およびデュアル OWCN について研究開発を行った。その他、ハッシュ関数を用いたワンタイム署名や、ホワイトボックス暗号などの応用について研究を行った。
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