近年,食の安全への関心の高まりから,飲食店,食品工場(以下,現場)などに出現するネズミなどの害獣の監視,駆除が強く求められるようになってきた.監視や駆除を効率的に行うため,あるいは駆除の効果を確認するため,現場に設置された赤外線監視カメラによる映像を利用することがある.人による目視による映像の調査は負担が大きく,見落としなど正確性に欠ける問題がある.そこで本研究では,監視カメラ映像から背景差分法などを利用して移動物体を検出したのち,動きの時空間的パターンを分析し,それが検出対象特有のものであるかを判定することにより特定の害獣を自動検出する手法を開発した.
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