表情フィードバック仮説に基づき、話者表情を画像的に操作することによってコミュニケーション中の感情を誘導する技術を構築、コミュニケーションにおける視覚情報と感情情報との関連を明らかにすることを目的とした。Strack et al. (1988)で実験的に示された表情フィードバック仮説について、近年複数のラボが協力して行った追試で再現できないとする結果が示され (Wagenmakers et al., 2016)、その効果に強い疑問が生じていることから、当初目的とした表情変調によるコミュニケーション誘導については実施せず、研究過程で表情変調を行うソフトウェアを開発した。
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