本研究課題は(a)何が青少年の不健全なインターネット利用(PIU)を引き起こしているのか、(b)PIUはどのような影響を及ぼすのか、(c)教育や啓発の効果はどの程度あるのかを解明しようとするものである。平成27~30年度にかけて前橋市内の小中学生と保護者を対象としたアンケート調査(一部パネル調査)を実施した。 その結果(1)青少年におけるPIUには特に学校生活への適応が関係しており(2)ゲームやSNSだけでなく動画サイトとの関連も強いこと(3)一旦ネット依存状態に陥ると抜けだすことが困難になること(4)直接的にPIUに予防的効果を及ぼすような家庭のルールは検出されないこと、を発見した。
|