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2018 年度 研究成果報告書

淡水域でカビ臭問題を引き起こすプセウドアナベナ属についての統合的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 15K00574
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 環境影響評価
研究機関独立行政法人国立科学博物館

研究代表者

辻 彰洋  独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 研究主幹 (40356267)

研究協力者 新山 優子  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードプセウドアナベナ / 2-MIB / カビ臭
研究成果の概要

日本各地の湖沼からプセウドアナベナ(Pseudanabaena)属種を分離培養し、分類学的検討を行った結果、2-MIBを産する3種5分類群を見いだした。いずれも私たちが発見命名したものである。これらは16S rRNA, rbcL遺伝子においても多様であった。
Pseudanabaena属の分類群を区別するのにITS領域の立体構造が有用であった。これらの2-MIB産生種は、その形態的特徴(サイズや色)が多様で、非産生種と形態的特徴で区別することは出来なかった。

自由記述の分野

微細藻類の分類

研究成果の学術的意義や社会的意義

藍藻類(シアノバクテリア)のプセウドアナベナ属は、カビ臭物質(2-MIB)を産生するため、水道水や2枚貝のカビ臭問題を引き起こす。本研究では、この2-MIBを産生する本邦のプセウドアナベナ属藍藻の分類学的検討を行い、3種5分類群を記載した。日本から見つかった2-MIB産生種はすべて新分類群であった。
従来カビ臭の産生/非産生の判別形質として用いられてきた方法はいずれも使えないことが判明した。
私たちの今回の研究は、今後のカビ臭問題解決のための基盤となる研究であると考えている。

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公開日: 2020-03-30  

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