燃料油中に含まれる含酸素化合物の元素選択的迅速簡易測定を行うために、小型原子発光検出(AED)デバイスを備えたガスクロマトグラフ(GC)システムを開発した。このAEDデバイスの有する酸素感度の分子構造依存性を改善するために、加熱分解あるいはプラズマ分解オンラインマイクロリアクターを試作した。本研究では、前者のリアクターの方がより改善に効果的であった。燃料油中に含まれるメタノール、メチル tert-ブチルエステル(MTBE)およびエチル tert-ブチルエステル(ETBE)を試料として用いたとき、この加熱分解リアクターを接続したGC-AEDシステムではAEDにおける酸素感度は同一であった。
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