2010年にアンモニアは全世界で 1.5~1.6億トン生産されており、その8割~9割が肥料として使用されている。国内では、原料費の高騰、設備の老朽化の問題があり、製造プラントの停止も相次いでいる。地球の持続可能な発展のためには、施肥のためのアンモニアの供給方法を新たに考える必要がある。ここでは、アンモニアを短時間に大量に生成する必要はなく、継続的に安定供給できる方法が必要となる。この目的でシクロデキストリンとC60誘導体の包接錯体をアンモニア合成の触媒とする研究を行った。本研究期間で、3次元ボールミルを用いた触媒の新たな製造プロセスを確立した。
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