本研究は、実海域での実験が開始された海洋温度差発電の複合利用の一つとして今後期待されている海水淡水化装置の新しい熱交換器材料の開発を目的としたものである。3年の研究期間において、新規にアルミ合金製のプレートを作製し、それをプレート式熱交換器に組み込み、「海水およびアンモニアに対する耐性」「海水およびアンモニアを媒体とした場合の伝熱性能の評価」「海水淡水化装置の凝縮器としての伝熱性能評価」を行った。その結果、提案したアルミ合金製プレートは海水及びアンモニア環境でも腐食はなく十分使用できるものであり、また、海水淡水化における凝縮器としても十分な伝熱性能が発揮できることが明らかとなった。
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