乳幼児糞便から分離されたRaoultella ornithinolytica AA097株におけるヒスタミン産生制御メカニズムを解明した。R. ornithinolyticaにおけるヒスタミン産生は、CRPが関与するカタボライト抑制機構に加えてFisによっても正に制御されていることが示唆された。また、ヒスタミン産生性R. ornithinolyticaの定着によって 無菌マウスの大腸上皮細胞の増殖亢進が認められた。さらに、R. ornithinolyticaにおけるヒスタミン産生はH2O2等の酸素ストレスを回避するためのシステムとして機能していると考えられた。
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