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2017 年度 研究成果報告書

炎症抑制効果を有する乳清タンパク質分解ペプチドによるサルコペニアの予防と改善

研究課題

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研究課題/領域番号 15K00890
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 食生活学
研究機関神奈川工科大学

研究代表者

佐々木 一  神奈川工科大学, 応用バイオ科学部, 教授 (80747634)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードサルコペニア / 乳清たんぱく質 / ペプチド / 骨格筋 / 炎症 / たんぱく質合成
研究成果の概要

サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)の予防に、乳清たんぱく質分解ペプチドが有効であるかを検討した。
乳清たんぱく質分解ペプチドが、損傷を誘発したマウス腓腹筋の炎症を抑制する効果を確認した。たんぱく質合成制御因子であるmTORの遺伝子発現量とリン酸化mTOR量を指標とし、さらにそれらの遺伝子発現量を検討し、同ペプチドが骨格筋のたんぱく質合成制御を正に促進する効果を確認した。
これらの結果は、同ペプチドがサルコペニアの発症予防および進行遅延に有効であることを示唆する。

自由記述の分野

応用栄養学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢者の慢性炎症は、骨格筋のたんぱく質分解系を活性化し筋分解を促進する。そのため、慢性炎症抑制およびたんぱく質合成促進は、サルコペニアの予防・進行抑制のために必要な課題である。乳清たんぱく質は、栄養学的に優れたアミノ酸供給源である。今回の研究で得られた結果(骨格筋の炎症抑制、たんぱく質合成促進)は、乳清たんぱく質(分解ペプチド)が、サルコペニアの栄養療法に機能性たんぱく質としても利用できることを示している。栄養価値の高い乳清たんぱく質にさらにサルコペニアの栄養療法に有効な機能を明らかにした点は、学術的および社会的意義は高いと考えられる。

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公開日: 2019-03-29   更新日: 2020-03-30  

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