研究課題/領域番号 |
15K00940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 仙台高等専門学校 |
研究代表者 |
佐藤 公男 仙台高等専門学校, 総合工学科, 教授 (00125767)
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研究協力者 |
矢島 邦昭
東畑 陽介
兼村 裕介
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 試合データの効率的な収集と多様な解析 / モバイルネットワークによる試合データの転送利用 / 広く競技者が手軽に利用可能なシステム / グラフ理論を応用した選手の活躍度の定量化 / 学生の実践的システム開発力の育成 / 時系列解析統合表示機能の構築 / システム開発におけるPDCAサイクルの実践 / システムの広報活動 |
研究成果の概要 |
本研究では,モバイルPCを用いて,バスケットボールの試合データを効率よく収集し,多様な解析を行うことを目的としたバスケットボールデータ管理システムの開発を行ってきた。開発の主なコンセプトは,最低限必要な利便性を有し,広く競技者への普及を図るために無料で手軽に利用できること,工学・数学的な観点からグラフ理論を応用して選手の活躍度の定量化を図ること,及び工学教育の観点からシステム開発のPDCAを通じて学生の実践的システム開発力を育成することである。特に,データのより有効活用を図るための解析表示方法として,試合中の両チームのアクションを時系列で振り返ることができる機能は有用性の高いものとなった。
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自由記述の分野 |
教育工学,情報工学,グラフ及びネットワーク理論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義について,試合中の各選手の活躍度をグラフ理論を応用した固有ベクトル中心性を用いて定量化し,その変化を選手グラフという形で視覚化できたこと,及び本システム開発におけるPDCAサイクルを通じて,学生によるシステム開発の取組み方法について実践的に検証できたことなどが挙げられる。 社会的意義について,本システムは広く競技者への普及を目指したものであり,特にモバイルネットワーク転送機能を用いて試合データをリアルタイムで共有できるようになったこと,及び時系列解析統合表示機能によって1試合をアクション順に動的に振り返ることができるようになったことは有用性の高い成果であると評価している。
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