研究課題
本研究の目的は、国立天文台に長期間蓄積された太陽活動データベースを基盤として、大学・高校・中学校で活用・実践可能な物理教育プログラムを開発・実践・評価することである。研究代表者・研究分担者とは、直接あるいはメールで本年度の研究打合せを進めた。連携研究者・研究協力者からも随時助言をいただいている。7,8月には、太陽観測衛星ひのでと中高生との同時観測キャンペーンを行った。この同時観測では太陽活動データベース(特に白色光)も活用している。8月には埼玉大学・グローバルサイエンスキャンパスの一環で、高校生に太陽の授業を行ない、太陽画像の解析実習を実践した。また、埼玉大学では、主に小学校教員養成課程の1年生約360名にHα、白色光などの波長域で太陽観察の講義を行った。9月にはペルーの中学校と遠隔授業を実施し、太陽についての理解度や知識の定着度、ペルーの理科事情について調査した。10月には東京都東久留米市中央中学校で理科授業を行った。事後アンケートを実施し、特に太陽フレアやひので衛星についての理解度について調査した。以上の研究成果は、国内の学会や研究会で5件、国際会議でも3件の発表を行い、天文教育誌等で報告した。7月に"International Education Synposium of Astronomy and Astrobiolosy"(オランダ・ユトレヒト), 3月に"Communicating Astronomy with the public 2018"(福岡)に出席し、太陽科学教育に関する口頭発表を行なった。ライデン大学に訪問し、太陽科学教育に何する議論や情報収集に務めた。大山は、太陽観測画像をもとに教育用動画を作成し、それらを用いて小学校・中学校で授業実践を行った。これらの授業を通し、作成した動画が子どもにとって興味・関心の高まる内容であることがわかった。
本研究成果は、科学ライブショー「ユニバース」(科学技術館)や皆既日食勉強会(7月,12月)などでの一般向け講演でも活用されて。社会に還元されている。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 4件) 図書 (1件) 備考 (3件)
the Publications of the Astronomical Society of Japan
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天文教育
巻: 151 ページ: 26-32
星ナビ
巻: 2018年1月号 ページ: 4-5
巻: 148 ページ: 2-7
巻: 147 ページ: 64-68
国立天文台ニュース
巻: 294 ページ: 1
巻: 293 ページ: 25
巻: 292 ページ: 29
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http://solarwww.mtk.nao.ac.jp/jp/ssobs.html
http://hinode.nao.ac.jp/user/yaji/hinode/issho/
http://www.astron.sci.edu.saitama-u.ac.jp