教職に携わる予定の大学生のための「放射線教育教材」を開発した。その結果、一般向け「教材」とは異なり、専門的、かつ、正しい知識を得るためのポイントを押さえた「教材」が作成できた。 具体的には、①ベータ線のみを放出する放射性物質の測定を学ぶための「ベータ線スペクトロメータ」を作成し、その最大エネルギーを求める手法を示した。②放射性物質が使用可能な場合の「教材」として、放射性廃棄物が殆ど出ない実験方法であって放射線の画像化と放射能量の関係性を求める方法を確立した。③自然環境中にある気体状放射性物質の捕集、測定法を確立した。3年間で、ガンマ線、3種類の電子線(ベータ線)の違いを実測できる教材を作成した。
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