研究課題/領域番号 |
15K00995
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研究機関 | 京都外国語大学 |
研究代表者 |
畑田 彩 京都外国語大学, 外国語学部, 准教授 (90600156)
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研究分担者 |
平山 大輔 三重大学, 教育学部, 准教授 (00448755)
村上 正行 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (30351258)
梶川 裕司 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (40281498)
谷垣 岳人 龍谷大学, 政策学部, 准教授 (40434724)
中田 兼介 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (80331031)
野崎 健太郎 椙山女学園大学, 人間関係学部, 准教授 (90350967)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 教材開発 / アクティブ・ラーニング / ワークショップ / 環境学 / 生涯教育 / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
今年度は研究目的の(2)環境学系科目担当教員が持っている教材、人材情報、授業デザインなどを収集・共有する に関する活動を行った。研究代表者、研究分担者が行った教材開発は以下のとおりである。 (畑田)小麦アレルギー者のためのグルテンフリー代替メニューの開発・エコバッグ一体型学生鞄の開発・カフェインレスのコーヒーがコーヒーの代替品となりうるかの実験・アクアポニックスを利用した小学校の総合的な学習の授業デザイン・キャンパスラリーを利用した環境学系授業の授業デザイン (平山)学校の校庭の樹木等を教材とした自然観察授業・森林機能に関する教材(授業プログラム)の実践・三重県内の学校教員を対象とした環境教育の研修講座の実施 (谷垣)京丹後市での保全型農業の実施とゲンゴロウ米の販売 (中田)ぬまがさワタリ著「図解 なんかへんな生き物」の監修 (野崎)大学生を対象にした河川生態系の多様性を理解するための宿泊型自然体験学習の実践・愛知県現任保育士研修会での講演 (村上)没入型授業映像視聴環境のためのハンドジェスチャインタフェース 今年度は、研究代表者・研究分担者各自の教材開発にとどまり、共有化のシステムを構築することができなかった。共有できる教材が集まってきたため、早急にHP上で共有できるシステムを構築したい。 研究目的の(3)座学の授業で利用可能なハンズオン型教材の開発を行う については、以下の活動を行った。(畑田)ミネラルウォーターと水道水の利き水・紙は何回二つ折りにできるか(ワークショップ)・視覚と臭覚なしでかき氷の味が見分けられるか(ワークショップ)・よく飛ぶ紙飛行機を作ろう(ワークショップ) 3Dプリンタを用いた昆虫模型の制作は、ゼロ工房提供の15種類の昆虫のフリーデータを用いて、試作を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究目的の(1)環境学系科目担当教員が教材や情報を容易に入手できるようなシステムを構築・公開する についてはHPの作成の段階に進めず、当初の計画から著しく遅れている。HPに載せる教材は集まっているため、早急にHP上で公開し、さらなる教材を集めたい。 研究目的の(2)環境学系科目担当教員が持っている教材、人材情報、授業デザインなどを収集・共有する については、研究代表者、研究分担者ともに多数の教材、授業デザインを開発するとともに、論文や学会発表などで成果を発表している。また、中田・平山・畑田は、日本生態学会生態学教育専門委員会でマネジメントしている「生態教育支援データベース」に登録された教材や写真のピアレビューに携わり、ピアレビューの際のチェックポイントも把握することができた。 、研究目的の(3)座学の授業で利用可能なハンズオン型教材の開発を行う についてはワークショップ形式で行う多数のプログラムを開発・実践した。3Dプリンタによる昆虫模型の開発については、試作段階で、公開にまでは至っていない。 以上から、区分は(3)やや遅れている とした。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は本課題研究の最終年度であるため、教材共有・公開のためのホームページの制作に早急に取り組まなければならない。メンバー全員で集まることが難しいため、まずは研究代表者の畑田とHP構築担当の中田が打ち合わせを複数回持ち、ホームページの制作を進めるとともに、現在集まっている教材をアップロードしていきたい。ホームページが運用された段階で、研究分担者にも協力を要請し、それぞれの人脈で、教材を提供してくれそうな人に呼びかけ、アップロードされる教材の数を増やしていきたい。 ハンズオン型教材の開発については、教育プログラムの開発を続けるとともに、3Dプリンタで制作した昆虫模型を用いた試行授業をおこない、学生たちへのアンケート調査などを利用して、問題点を洗い出したい。また、学会などの場を利用して、授業をする側からの意見も募りたい。 これまで、個々の教材開発や実践については、学会発表や論文などの成果があるが、「教材共有システム」については、成果を発表するに至っていない。今年度3月末の第66回日本生態学会神戸大会では、この研究課題全体に関する成果を発表できるようにしたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究課題は、研究代表者の産前・産後・育児休暇取得のため、研究期間を1年延長し、平成30年度までとなっている。そのため、最終年度の使用額を残している。 平成30年度は、3Dプリンタを用いた昆虫模型の制作をするアルバイトに支払う人件費、研究代表者および研究分担者の旅費(打ち合わせや学会参加)、および教材開発過程で使用する物品の購入での支出を予定している。
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備考 |
(1)の内容:政策学部「政策実践・探究演習(海外)」京丹後市にて有機栽培野菜の販売、絶滅危惧種ゲンゴロウ等を活かした「ゲンゴロウ米」収穫を行いました(2017年9月27日)。 (2)の内容:・龍谷IP事業「政策実践・探究演習(海外)南京プログラム」のFD報告会を開催 (2017年12月18日)
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