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2018 年度 実績報告書

シスプラチン腎症に対する温熱プレコンディショニングの効果

研究課題

研究課題/領域番号 15K01447
研究機関熊本保健科学大学

研究代表者

岩下 佳弘  熊本保健科学大学, 保健科学部, 講師 (70623510)

研究分担者 飯山 準一  熊本保健科学大学, 保健科学部, 教授 (00398299)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード全身温熱刺激 / シスプラチン誘発性腎症 / 腎血流 / TRP channel / small HSP
研究実績の概要

1. シスプラチン投与前に深部体温を約2℃上昇させる全身温熱刺激によるプレコンディショニング(mild systemic thermal preconditioning: MSTP)によって、シスプラチン誘発性腎障害を軽減できることを確認した。

2. マイクロアレイ法によるMSTP後の腎組織での網羅的遺伝子発現解析ではTRP channelやRhoシグナル経路に関する遺伝子に有意な発現変動が認められた。Rho遺伝子発現やMYLK遺伝子発現の減少は、血管平滑筋の弛緩、および腎血流(髄質血流)を増加させる可能性が示唆された。

3. MSTP実施後の腎組織でのHSPmRNA発現は、HSPB1(Hsp27) mRNA(約2.24倍, vs. Cont群,P<0.001)、CRYAB(alphaB-crystallin) mRNA(約3.30倍, vs. Cont群,P<0.05)の有意な増加を示した。それに対して、TRPV4 channelを薬理学的に阻害するとHSP mRNAの増加は認められなかった(NS.)。MSTPはTRPV4を介してsmall HSP mRNA発現に影響する可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 温和な温熱刺激によるTRPV4チャネルを介したsmall HSP mRNA増加の可能性2018

    • 著者名/発表者名
      岩下佳弘
    • 学会等名
      日本温泉気候物理医学会
  • [学会発表] 温熱前処置がシスプラチン誘発性腎障害を軽減する可能性2018

    • 著者名/発表者名
      岩下佳弘
    • 学会等名
      九州理学療法士作業療法士合同学会
  • [学会発表] シスプラチン誘発性腎障害に対する温和な全身温熱刺激の基礎的研究2018

    • 著者名/発表者名
      前田曙
    • 学会等名
      高血圧関連疾患モデル(SHR)学会
  • [学会発表] 全身温熱刺激が腎組織遺伝子発現に与える影響の網羅的解析2018

    • 著者名/発表者名
      岩下佳弘
    • 学会等名
      高血圧関連疾患モデル(SHR)学会
  • [学会発表] 全身温熱刺激後の腎組織における平滑筋収縮タンパク質関連遺伝子の発現減少2018

    • 著者名/発表者名
      渡孝輔
    • 学会等名
      第23回日本基礎理学療法学会学術大会
  • [学会発表] 和温療法と腎臓リハビリテーション2018

    • 著者名/発表者名
      飯山準一
    • 学会等名
      日本腎臓リハビリテーション学会
    • 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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