ライフセービングにおけるボードパドリングは、サーフレスキューのための有効な技術である。本研究は、ライフセービングのボードパドリング用エルゴメータ(BPエルゴメータ)を用いてボードパドリング中の作業成績、3次元動作を明らかにすることを目的とした。被験者に、BPエルゴメータを用いた全力ニーリングパドルを行わせ、熟練者と未熟練者の間で諸量を比較した。その結果、600mタイムトライアルにおける作業成績において、熟練者は未熟練者に比べて、所要時間、ボード速度、発揮パワーがより優れていた。また、 40m全力パドリングにおける3次元動作において、熟練者と未熟練者のパドリング動作には異なる特徴が認められた。
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