研究課題
本研究の目的は、精神医療倫理における障碍者の地域移行・定着支援のための方法論の開発であり、特に、対話を中心とした方法論を開発することである。特に本年度は本研究の最終年度であり、これまでの実績をまとめる。活動実績としては、年に2回の研究会を開き、共同研究者のほかに外部の研究者を招いたり、他の研究会と共催にして、研究の幅をより広げ、深めることができた。特に、平成30年2月には科研費基盤(C)「技術哲学の価値論的転回と実践的応用」(代表・金光)と共催で、大きな成果を上げた。テーマは精神医療倫理から看護哲学、技術哲学、技術倫理、対話の哲学まで、多岐にわたるものであったが、私の発表に対しても多くの有益な助言をいただいた。そのほかに、障碍者との対話技法の開発として、オープン・ダイアローグの研究や、プラトン、アリストテレス、ボルク=ヤコブセン、リクール、タウシグらのミメーシス論・トランス論研究、渡辺哲夫の狂気と祝祭性論、井筒俊彦の神秘主義論の研究を行った。また、対話技法の実践研究として、ほぼ月1回のペースで精神障碍者との対話集会を行った。以上の活動により、研究成果をまとめ上げ、平成28年と29年に日本医学哲学・倫理学会で研究報告をし、そこでの議論を基に、論文をまとめ、「多声性と祝祭性 ―精神障碍者との対話実践に関する哲学的考察―」というタイトルで30年1月に同学会に投稿した。現在は査読中である。上
すべて 2019 2018 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件) 備考 (3件)
Philosophical Inquiries
巻: 7(1) ページ: 51-61
産業と教育
巻: 793 ページ: 2-7
The Future of Engineering: Philosophical Foundations, Ethical Problems and Application Cases, Philosophy of Engineering and Technology series
巻: 1 ページ: 243-256
日本カント研究19 カントとフランス哲学
巻: 19 ページ: 90-103
http://tomoyara.web.fc2.com/
http://www.nagano-nurs.ac.jp/usr-bin/nagano-nurs/search/searchTable.cgi
http://philo-ethica.cocolog-nifty.com/blog/