研究課題
基盤研究(C)
「移住者の子孫として植民地にルーツをもつフランス人作家」としてカミュ、デュラス、ル・クレジオを取り上げ、文学テクストの精緻な読解というミクロなアプローチと、そのテクストを歴史的、社会的、思想的文脈に位置づけるマクロなアプローチを有機的に関連させながら、植民地の表象を重層的に分析した。これらの作業を通じて、植民地帝国主義の膨張から脱植民地化にいたる18世紀から現代までのフランス文学の流れを新たな展望のもとに捉え直すことが可能になった。
近現代フランス文学