研究課題
基盤研究(C)
本研究では、「空項」とよばれる発音されない主語や目的語の本質を解明することを目指した。空項の分析は、PF削除やLFコピーを用いた広義の統語部門での操作を用いたものが主流であるが、本研究では、これらの分析では説明できない例を示し、意味論/語用論的観点からの分析を行った。具体的には、空項は文脈で卓立した属性を表し、スコレーム化選択関数によって不定名詞的に解釈されるという分析を提案した。
形式意味論