研究課題/領域番号 |
15K02531
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
内海 敦子 明星大学, 人文学部, 教授 (70431880)
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連携研究者 |
山口 真佐夫 摂南大学, 外国語学部, 教授 (00191239)
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研究協力者 |
塩原 朝子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (30313274)
稲垣 和也 南山大学, 外国語学部アジア学科, 准教授 (50559648)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 社会言語学 / 地域特徴 / マレー語口語変種 / インドネシアの少数民族言語 / コードスイッチング / アーカイブ化 |
研究成果の概要 |
インドネシアでは約700の民族語が話されているが、マレー語の一変種である「インドネシア語標準変種」がほぼすべての国民に使用されている。これは国家語で書記言語として確立している変種だが、その他に地域共通語としても用いられる「インドネシア語口語変種」も使用されている。後者の変種は地域的変異が大きいが、これまでは標準変種との違いに焦点が当たってこなかった。本研究課題においては消滅の危機にある少数民族言語の記述を進めることにより、それらの民族語の影響を受けた「インドネシア語口語変種」の特徴を明らかにし、民族語とインドネシア語の相互関係を確認することができた。
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自由記述の分野 |
記述言語学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インドネシアにおいて、記述言語学の対象言語は多くの記述が不十分な民族語になりがちである。一方、インドネシア語標準変種は国家語としてインドネシア国民への教育に必要なだけでなく、外国人がインドネシア国内で使用するため学習する言語として常に選ばれるため、研究が盛んである。しかし、当研究課題において特に力を入れた「インドネシア語口語変種」の調査によって、それぞれの地域で話されている民族語の影響がみられ、多くの地域的変異が存在することが分かった。また、インドネシア語口語変種と民族語がどのような使い分けがされているかについても社会言語学的調査により明らかにすることができた。
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