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2018 年度 研究成果報告書

多文化就労場面における元留学生の異文化間コンフリクトと影響要因の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 15K02634
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 日本語教育
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

加賀美 常美代  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (40303755)

研究協力者 守谷 智美  岡山大学, 准教授
岡村 佳代  聖学院大学, 准教授
小松 翠  東京工業大学, 講師
黄 美蘭  首都大学学東京, 特任助教
文 吉英  東京福祉大学, 講師
池田 聖子  明海大学, 特任講師
和田 薫子  国際交流基金, 特任研究員
田中 詩子  お茶の水女子大学, 非常勤講師
山中 弘子  お茶の水女子大学, 教務補佐
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード多文化就労場面 / 異文化間コンフリクト / 葛藤解決方略 / 労働価値観 / 就労意識 / 元留学生社員 / 日本人社員
研究成果の概要

本研究では多文化就労場面における元留学生社員の葛藤解決方略に葛藤内容、労働価値観、就労意識がどのように影響するか検討することを目的とした。元留学生社員を対象に質問紙調査を行い、さらに重回帰分析を実施した結果、葛藤内容の「外国人社員に対する軽視」が「対決」「協調」「回避」の葛藤解決方略に共通して影響を与えていた。労働価値観の「自己成長」が重視されない場合には「対決方略」がとられ、それが重視される場合には「協調方略」が選択されていた。また、就労意識の「職場への慣れ・定着」が認識されていない場合には「対決方略」や「回避方略」を選択することが示唆された。

自由記述の分野

異文化間心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の意義は日本で学んだ留学生が日本で企業に就職し、周囲の人々とどのような葛藤を感じ、どのように人間関係を構築していくか、また、多文化化した職場でどのような労働価値観を持ち、キャリアを継続させ職場での自分の存在を活かしていくかという留学生の卒業・修了後のライフステージを示した点である。日本社会が労働力不足により外国人社員の増加を加速化させている現状で、日本社会、企業がどのように外国人社員を受け入れていくのかを考える一助となる。また、多文化化した職場である文化的空間のあり方と元留学生社員の影響を多面的に検討することは、多文化就労場面におけるキャリア支援および異文化間教育としても重要である。

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公開日: 2020-03-30  

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