本研究では,韓国の英語のデジタル教科書から日本はどのようなことを学べるかを検討するために,日本の同類のデジタル教材との比較を行った。その結果,韓国の英語のデジタル教科書は日本の同類のデジタル教材と比較すると,対話者の国籍および対話場所がすべて特定されており,コンテクストの特定化率が高いということが明らかになった。また,学年が上がるにつれて対話場面もより日常的な場面が多くなり,学習者である小学生の発達・認知・社会的段階を踏まえて制作されていることがわかった。さらに,語彙面においても日本の同類の英語のデジタル教材よりもバランスよく掲載されていることが明らかになった。
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