科学技術の発達と社会の発展は、人間に利便をもたらすばかりでなく、自然環境や生態系の破壊を生み出し、人々の生命を危殆に陥れあるいは健康に多大な被害をもたらしている。資本主義社会における至上命令である生産と消費の永続的拡大(トレッドミル)のために、環境・生態系への付加となる化学汚染物質が過剰に投入され(環境・生態系への付加)、天然資源から材料とエネルギーが抽出され(環境・生態系の搾取)、環境・生態系は破壊され続けている。現在、科学技術の利用方法および社会発展のあり方について再考し、生産と消費のあり方を根本から考え直し、環境保護と持続的発展を基盤とする生活様式を確立し維持しなければならない。
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