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【研究成果】 本年度の主な研究成果は、国際共著論文"Can the Power of Platforms be Harnessed for Governance?"が国際ジャーナル(Public Administration)に掲載されたことである。加えて、持続可能な開発目標(SDGs)に関して、広範な読者に向けた解説「『持続可能な開発目標(SDGs)』の実施とその課題」（国際法学会エキスパート・コメント）を執筆した。
【研究内容】 近年、ビジネスだけでなくガバナンスの分野でもプラットフォームが活用されるに至っている。それはローカルからグローバルに至る様々なレベルに及び、対話フォーラムだけでなくITプラットフォームも含む。共著論文の目的は、多様な研究と事例を踏まえて「ガバナンス・プラットフォーム」の概念・分析枠組・類型を示した上で、その可能性と課題を探ることであった。
SDGsに関する解説は、SDGsに関する3つの報告書や実施例などに基づき、SDGs実施の課題を明らかにした。
【研究の意義・重要性】 共著論文は、本研究課題の「グローバル・ガバナンス・プラットフォーム」を体系的に議論するための基礎を提供するものである。管見の限り、ガバナンス・プラットフォームに関する学問領域を横断した包括的な研究は、世界でも先駆的な試みである。本研究の当初は国際政治学と経営学との学際的研究を志向していたが、両学問領域に加えて、行政学におけるガバナンス論をリードする研究者の一人であるアンセル教授との共同研究を通じて同分野の知見も組み込むことができた。共著論文が行政学の国際ジャーナルに掲載されたことで、プラットフォームの学融合的研究の第一歩を踏み出せたと言えよう。
SDGsに関する解説は、執筆時の最新動向を踏まえつつ、「SDGs実施のための変革フレームワーク」等を示した点で、一定の意義があろう。
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