• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

ベトナム戦争期の日・ビルマ・米関係―戦後日本の国際秩序構想の特質

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 15K03342
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 国際関係論
研究機関立命館大学

研究代表者

吉次 公介  立命館大学, 法学部, 教授 (40331178)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワードビルマ / 円借款 / 経済協力 / 日本外交
研究成果の概要

ベトナム戦争期、佐藤栄作政権は、ビルマに対する中国の影響力拡大を懸念し、ビルマが中立を維持することを望んでいた。その政策目標を達成するために、佐藤政権は、まず、第1回東南アジア開発閣僚会議へのビルマの参加を実現させようとした。しかし、中立主義を固守するビルマが第1回東南アジア開発閣僚会議に参加することはなかった。他方、佐藤政権は、「ビルマ工業化四プロジェクト」のための円借款を実施した。それは、ビルマに対する中国の影響力拡大に対抗するためでもあり、また「経済大国」にふさわしい国際的役割を果たすためでもあった。さらに、アメリカも日本のビルマ外交に期待を寄せていた。

自由記述の分野

日本政治外交史

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本にとって、ビルマ(ミャンマー)は、歴史的に深いつながりがあり、かつ経済的にも地政学的にも重要な国である。しかし、戦後日本とビルマの関係に関する歴史学的実証研究は、ほとんど進んでいない。
本研究は、ベトナム戦争期における日本とビルマの関係を、アメリカの動向を視野に入れつつ、明らかにするものである。とくに佐藤栄作政権が、対東南アジア外交政策をいかに構想し、対ビルマ外交をいかに展開したのかを解明した。
本研究によって、戦後日本の対東南アジア外交および対ビルマ外交の成果と限界について検討したことは、今日の日本と東南アジアおよびミャンマーの関係を理解するうえで、重要な作業だといえるであろう。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi