研究課題/領域番号 |
15K03535
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
砂田 洋志 山形大学, 人文社会科学部, 教授 (90282194)
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研究分担者 |
鈴木 明宏 山形大学, 人文社会科学部, 教授 (30312721)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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キーワード | ベイズ統計学 / 取引間隔 / モンテカルロフィルタ / 行動経済学 / 実験経済学 / 行動バイアス |
研究成果の概要 |
取引の時間間隔の時系列分析についてはSCDモデルの拡張を目指してSCDモデルをベイズ推定するプログラムを自作した他、データの平滑化方法を研究した。さらにSCDモデルを非線形な状態空間モデルと捉え、モンテカルロフィルタを用いて推定するプログラムを作成した。これらのプログラムを用いて金先物市場を分析した。 行動経済学については金融リテラシー調査(2016)を用いて、行動バイアスが金融商品の購入確率、金融商品を理解した上で購入する確率、金融トラブルに巻き込まれる確率に与える影響を分析した。さらに、行動バイアスと学歴、学校・勤務先での金融教育、家庭での金融教育、金融リテラシーの高さの関係を分析した。
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自由記述の分野 |
計量経済学 証券市場論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
取引の時間間隔を分析する際の基本モデルであるSCDモデルを点過程から解説すると共に、ノンパラメトリック回帰による平滑化、マルチムーブ・サンプリング、シミュレーション・スムーザ、モンテカルロフィルタ等の手法を丁寧に説明する論文を公刊した。この分野の研究は多くないので、今後のこの分野の研究を進める上で役に立つと期待される論文を公表することができた。 行動バイアスが投資家の行動に与える影響を分析した研究は少ないので、貴重な研究である。さらに、行動バイアスと投資家の属性の関係も分析して金融における行動バイアスの研究を深めている。
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