本研究の目的は、役割コンフリクトと組織コミットメントおよび職業コミットメントを量的・質的に評価した上で役割コンフリクト低減の枠組みを提示することである。薬剤師の専門職としての行動である「疑義照会」には、組織コミットメントと職業コミットメントの情緒的側面が関連する傾向を見いだした。存続的要素については一貫した影響は見いだせなかったが、コミットメントを複数の次元から認識することで、役割コンフリクトの低減の要素を検討した。 専門職の行動と役割コンフリクトは理論的側面から検討がされてきたが、本研究は「疑義照会」という行動に焦点を当てることで、組織コミットメントの影響を評価することができた。
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