研究課題/領域番号 |
15K03919
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
衣笠 一茂 大分大学, 福祉健康科学部, 教授 (50321279)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 生活困窮者支援 / 個別援助 / 集団援助 / 地域援助 / ソーシャルワーク / 生存と生活 / 地域づくり / 社会関係の視点 |
研究成果の概要 |
生活困窮者の自立支援と地域社会での生活の安定に向けて、生活困窮者自身だけではなく彼らと地域社会との「関係性」に目を向け、生活困窮者を受けとめることのできる関わりあいの構築に向けて、個別のレベル、自治会単位での地域社会の取り組み、また地域福祉計画をはじめとする自治体全体の取り組みについての三つのレベルについての実証的な研究を行ない、単に経済的支援や食料と言った「生存」の支援だけではなく、住民との関わりあいに基づく「生活」の支援の必要性について実証的なデータから明らかにすることができた。
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自由記述の分野 |
ソーシャルワーク
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、生活困窮者支援と言えば、いわゆる「畳の上に上げる」という経済的・身体的支援が衷心であった。しかし本研究の結果、生活困窮者が地域社会で安定して生活するには、地域住民との「社会関係」を取り結ぶことが重要であることが発見・確認された。とくに自尊心や生きがいを失っている生活困窮者にとっては、地域住民との「受容的な関係」が重要なキーワードになる。この点は、従来の生活困窮者支援や地域づくりでは捨象されてきた観点であると考えられる。
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