研究課題/領域番号 |
15K04269
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
上村 和美 関西国際大学, 人間科学部, 教授 (20283830)
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研究分担者 |
横川 博一 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (50340427)
堀井 祐介 金沢大学, 国際基幹教育院, 教授 (30304041)
成田 信子 國學院大學, 人間開発学部, 教授 (50434965)
米田 薫 大阪成蹊大学, マネジメント学部, 教授 (70382463)
西川 真理子 流通科学大学, 経済学部, 特任教授 (10252727)
井上 加寿子 関西国際大学, 教育学部, 講師 (80595637)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 読解力 / 診断テスト |
研究実績の概要 |
今年度は、本研究の基礎段階の「大学初年次でのクリティカル・リーディング力育成カリキュラムと教材開発に関する研究」(平成22~26年度)で作成した『読解力診断テスト』の実用化を試みた。この診断テストは実施時間が40分程度必要なため、実際の授業で使用することを考えると、さらにコンパクト化することが必須である。たとえば10分程度の実施にできれば、汎用化につながると考えられるからである。そのために、「語彙読解力検定」(朝日新聞社)などの情報を収集し、コンパクト化のヒントを得た。 また、実際の授業で使用するプログラムイメージを形成も同時に行った。先行して授業を行った研究分担者による模擬授業を実施し、従来の協同学習で実践されてきたLTD(Learning Through Discussion)の学びのステップを再考し、さらに簡略化することを目指した。コモンリーディングのテキストには「ブラック企業」を使用し、大学2~3年のキャリア教育で活用できるようなプログラムを構築することを目指す。LTDではかなりの時間を要した予習時間を要するが、実際の学生たちの履修科目数などを考慮すると、1科目だけに多くの予習時間を使うことは現実的ではない。汎用化を目指すなら、集中した時間内にタスクを実行できるように考えることが、より現実的である。 引き続き、次年度に向けて、読解力診断テストのコンパクト化と「ブラック企業」を用いたプログラムの構築を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の私事都合(両親の介護)により実際に研究会を開催してディスカッションを実施できなかったため。その事由が解消したため、次年度以降は後れを取り戻しながら予定を遂行する。 読解力診断テストのコンパクト化と、「ブラック企業」を用いたプログラムの構築を行う。
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今後の研究の推進方策 |
上記理由により研究推進がやや遅れ気味にあるが、平成30年2~3月には研究会を開催し、4月上半期も4回の研究会を予定し、既に1回は開催済みである。今後は、読解力診断テストのコンパクト化と、「ブラック企業」を用いたプログラムの構築ならびに指導法に関するテキストの開発を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度は研究会開催ができなかったため、平成30年度に研究会の開催数を増やすため。
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