ヘッケ代数はリー理論において重要な位置を占める有限次元代数であり、今日では円分箙ヘッケ代数という広いクラスに一般化されている。本研究課題ではアフィンC型に注目し、アフィンA型の場合に重要な役割を果たすスペヒト加群をアフィンC型の場合に構築することを主たる目標とした。この研究計画は予定通りの成功をおさめ、研究成果はarXiv:1703.06425に公開済である。さらに基礎体が奇標数の代数閉体という仮定の下で古典型ヘッケ代数のブロック代数の表現型の完全な決定に成功したばかりでなく、有限表現型の場合に代数構造まで明らかにすることができた。研究成果は査読付論文誌に出版済である。
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