主にconcave型の無限遠を持つ非コンパクトなシンプレクティック多様体における安定曲線のモジュライ空間の倉西構造について調べた。特に互いに関連する次の3つのトピックについて成果を得た:(1) 接触多様体のシンプレクティック化における擬正則曲線の発散列を考察することによりモジュライ空間の角の適切な記述を得た。(2) 擬正則曲線のバブル現象の詳しい解析により安定曲線の収束列の極限についての記述を得た。(3) concave型の無限遠を持つ非コンパクトなシンプレクティック多様体内のLagrange部分多様体のFloer理論のトイモデルとして境界付き多様体のMorseホモロジーに積の構造を定義した。
|