Gを位相群としPを空間X上の主G束とする。Pのゲージ群とはPの自己同型写像全体のなす位相群のことをいう。Pのゲージ群の分類空間は写像空間map(X,BG)の連結成分でPの分類写像を含むものと自然にホモトピー同値になる。一方、Pのゲージ群はGの交換子から定まるSamelson積と深い関係がある。はゲージ群の研究は写像空間を群論のテクニックを用いて解析するものと言える。本課題ではSamelson積の解析を通してゲージ群のホモトピー型の分類を目標としており、本年度は4次元球面状のSp(n)束のゲージ群のp局所ホモトピー型をKO理論を用いて分類した。この結果はすでにいくつかの研究で応用されている。
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